夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

(6)

【数日後…。/隠れ家の広場】

「よっ!シュウ、おはよ。」

任務に向かう前のヴァロンが、
いつもみたいに出発前に私の元へ挨拶に来てくれる。


「おはようございます、ヴァロン。」

いつもと変わらないヴァロンを見て、
堪らなく嬉しくなった。


「聞いたぜ。結婚おめでとう、だな。」

「ありがとうございます。」

もう覚悟を決めていた私は、
ヴァロンと冷静に話す事が出来ていた。


「結婚式、いつなんだ?」

「……明後日です。」

次期マスターとして。
ずっと君と夢を見る為に…選んだ道。


「あ、マジで?
俺今日から1週間の任務だわ…。
お前急すぎだろ!早く言えよな〜。」

「すみません。」

溜め息を吐きながら愚痴るヴァロン。

彼が一週間任務の事なんて、知ってる。
だから式を急いだ。

ヴァロンに、見られたくなかったから…。
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