夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

「……。
なんか、あったのか?」

ヴァロンが、
私の頭を優しく撫でてくれた。


あんなに嫌いだった男の手。
触れられる度に嫌だと思った男の手。

……でも、全然違う。
こんなにも優しくて暖かい手が、あったんだ。
触れられる度に、もっともっと…と。

自ら触れてほしいと、思う…愛おしい手。


私はヴァロンの手を掴むと、
チュッと彼の掌に口付けていた…。


「!っ……。」

ヴァロンは一瞬ビクッと身体を揺らして、
呆然としていた。


///……好き。

初めて、自分から相手を誘った。
ヴァロンの大きな掌に何度も口付けて…。
綺麗な長い指に、
ゆっくりとなぞる様に舌を滑らせる。


「///っ……!」

手を引っ込め様とするヴァロンの指を咥えて、
口内でしゃぶる様に舌を指に絡ませて、
戸惑う彼を…悦ばせようとした。

…だって、
他に知らないもの。

男を、楽しませる方法。
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