俺様女装生徒会長と毒舌会計がいる日常


「青井さん! 大丈夫? 怪我はない?」



顔をあげるとわたしのクラス担任である梅原梅子(うめはらうめこ)先生と目が合いました。

わたしは大丈夫なのですが、先生は瞳をうるうるさせて胸を押さえています。

先生こそ大丈夫なのでしょうか。



「わたしは大丈夫です。ぼーっとしていてすみません」

「いいのよ。私の方こそごめんなさい。痛かったでしょう?」



ほっとしたように一息ついた先生は、口先だけではなく本当に心配してくださっていることが伝わってきました。彼女はそういう人なのです。



梅原梅子。我がクラスの担任。今年度から赴任してきた教師であり、実習を終えたばかりのぴかぴかの新米教師です。

そのせいか初々しさが全面的に表にでている上、彼女の容姿も相まって、担任になってからわずか一週間でクラスメイトの心を掴むことに成功されました。主に男子の。


天然ドジっ子美人で巨乳さらに眼鏡っ娘。

どれをとっても愛される要素しかありません。

一部女子の反感もかっていますが、圧倒的に人気の方が高いでしょう。

かくいうわたしも先生のキャラが大好きです。小動物みたいで癒されるんです。
< 10 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop