好き ということ。
◆ 手紙 ・・・

 あなたは───

 今の私を笑いますか?
 何もかも知っているあなたは、今の私を思い出して笑いますか?
 
 「そんな事もあったな」と。
 「でも、もっと苦しい事があるよ」と。
 今の私を笑いますか?
 
 それとも・・・

 
 それとも、泣きますか?
 今でも、思い出して涙を流したりしますか?

 あなたが知っている通り、私は泣いてばかりです。
 苦しくて、悲しくて・・・
 毎晩布団にもぐり込み、声を殺して泣いています。

 答えを出す事ができず・・・
 でも、この想いをどうすればいいのか分からず、苦しくて、悲しくて、涙があふれて止まりません。

 
 あなたは、答えを出したのでしょうか?
 その答えは、いつ出るのでしょうか?
 私は何を選ぶのでしょうか?

 その答えを、どうか今の私に教えてください。

 「素直になれ」と、「自分の気持ちに正直に生きろ」と、流行りの歌は言うけれど、そんな事はできるはずがない。
 そんな自分勝手な事が許されるはずがない。


 ああ・・・そうか。

 
 許されないんだ。

 この想いは、全ての大切な人たちを傷付ける。
 この気持ちは、いつまでも許されるはずがない。


 もしもそうならば、私が泣いていればいい。
 この苦しみが私ひとりのものならば・・・
 それで全てが変わらないのならば、もうそれで、それでいい。


 10年後の私・・・
 あなたは、今から起きる全ての事を知っているのでしょうね?


 私は自分に宛てたこの手紙を、私はどんな顔をして読むのだろう・・・



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