アラビアンナイト
「っ、ほ、本当に?腕輪を取り戻すためとかじゃなくて?」
「…?もしかして、ありすにあげたブレスレットのこと?」
「う、うん」
「このブレスレットはミライエイゴウありすのもの。
もうほかのだれのものにもならない」
私の腕にはめられた腕輪を服の上からそっと触りながらジェイクが静かに言った。
「それじゃあ、ジェイクの言う私のことが愛しいっていう気持ちは、日本にいる間だけのことじゃないってこと?」
「ハァ〜、やっぱりソウおもってた」
「やっぱり?」
「なんでもない。オレのありすへのきもちとてもシンケン」
「で、でも!」
「でも?」
「ジェイクは自分の国のことも大切でしょ?」
「うん。オトナになったらサウードおうのてつだいをしたい。
じぶんがそだったくにをもっといいくににしたい」
握られた手から、ジェイクの強い気持ちみたいなものが伝わってくる。