アラビアンナイト


そっか…。

王子としてのジェイクのことは何も知らないけど、いい加減な気持ちで自分の国のことを考えているんじゃないとわかって嬉しくなる。

でも、その反面、だからこそ、とも思うからすごく苦しい。

「それってすごく素敵だと思う。
ただ、そこに私は必要ないんじゃないかと思って…」
 
日本を離れたら私の存在なんてあっという間に忘れちゃうんじゃないの?って聞けば早いのに、ジェイクの返事が怖くてなかなか聞けなかった。

だから遠まわしな質問になったんだけど…。

「オレがどこにいるかはカンケイない。
オレがオレでいるために、ありすがひつよう。
ありすがいいならずっと…オレのイノチがつきるまでそばにいてほしい」

拙い日本語で一生懸命に気持ちを伝えようとしてくれるジェイク。

私の目にはいつの間にか涙がいっぱい溜まっていた。

「本当にずっと一緒にいられるの?
留学が終わったら私のこと、いらなくなったりしない?
私、わがままだから、ジェイクがUAEに帰るのが嫌だとか、私はずっと日本にいたいとか言うかもしれないよ?」

堪えきれなかった涙が頬を伝って、声も少し震えてしまった。
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