アラビアンナイト


そういえば、ジェイクは自分の気持ちを私に伝える時は必ず日本語だったね。

英語のほうが断然、言葉として操りやすいだろうに…それでも私に一番伝わる言葉が日本語だと思って一生懸命日本語を勉強してくれたんだろうか。

そういえば、再会した直後にジェイクが日本語で話しかけてきた時に、私が英語で返事をしたら驚いた顔してたもんね。

初めて会った時の私から考えれば、英語が通じるようになってるなんて想像もしなかったのかも。

今までのことを思い出しながら一歩一歩ジェイクとの距離が縮んでいくたびに、私の目にはいつの間にか涙が浮かんできていた。

ダメだ…私の涙腺おかしくなってる…。
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