溺愛されてもわからない!
愛美ちゃんと早目にお弁当を食べて
学校を案内してもらう。
廊下もたまにアートしていて
らくがきがいっぱい。
おしゃれだねぇ。
田舎の学校でこんなんやらかしたら、間違いなく教頭先生の説教と校長先生のデコピンが待ってるし。
「何か飲む?」
ブレザーのポケットから愛美ちゃんは小銭を出して、正面玄関の前に行くと大きな四角い箱を見つけた。
おおっこれはっ!
「学校に自動販売機があるっ!」
叫んだら愛美ちゃんに笑われた。
笑った顔が可愛かった。
ふたりでこっそり音楽室に入って
オレンジジュースを飲みながら並んで座り
色々教えてもらった。