宇宙の彼方─soranokanata─
「.....ぎゃああぁあぁあぁぁぁむぐっ」
「ちょ、叫ばないで下さい、夜ですよっ」
「むーむーーー」
幽霊に、口を塞がれた...っ!
と、必死にもがくが、
はた、と気づいて抵抗するのを辞める玲音。
「ふぅ。玲音さん、夜ですよ。
静かにしないとお母様方をおこしてしまうじゃありませんか」
観念したとみて手元を離す幽霊。
「てか君さ、嘘つかないでよね!」
びしぃっとまっすぐ指をさされた幽霊は、
きょとんと玲音を見つめる。
「きーみっ!幽霊とか言ってたけど、
私のこと触れるじゃん!
不法侵入のいいわけも苦しいわね!
そう!幽霊なんて、非科学的!!のっとサイエンティスト!」
と、急に強気にでる玲音だが、
きょとんとしていた幽霊...もとい茜は、
にこりと微笑む。
「幽霊にも色々あるんですが、
私は、私が成仏するのに都合のいいように、
幽霊成仏協会で【ポルターガイスト】というたぐいの
幽霊申請をしたので、玲音さんには触れますよ」
愕然とする玲音に、またしても愛らしくニコリと微笑む茜。