愛しているのは・・貴方だけ
Ⅳ・・大学生②

大学生活も順調だった。

勉強も大変だったが
やりがいは、あった。

バイトもしたかったが
パパが、ダメだときかない。

それを律華に話すと
「宏綺さんは、
乙香が、可愛くてたまらないんだね
で、お兄様とは?」
「パパは、あれはダメ。
これはダメが多くて困るよ。
直綺さんは、あれから
会ってないよ。
仕事忙しそうだしね。」
「バイトなんか
しなくて、大丈夫だろ?」
と、蓮翔。
「やってみたいんだよ。
女の子は。」
と、律華。
「意味わからん。」
と、蓮翔。
「蓮翔、パパみたいだよ。」
と、私が言うと
律華は、大笑いして
蓮翔は、困った顔をしていた。


パパとママは、お互いの仕事が
一段落したら
新婚旅行に行くことになっていた。
それが、明日からだ。

パパは、ママより
私の事を心配していたが
「大丈夫だよ。
私の事より
二人で楽しんで来てね。」
と、言うと
ママは、パパに呆れていたが
嬉しそうにしていた。

パパ達は、四泊五日で
バリ島に行く。
ママが、前から行ってみたいと
言っていたから・・・

ママ達が、バリ島に発った
三日目に大雨が降った。

外は、雷が酷く
夜になっても雨も雷も
おさまらなかった。

私は雷が大の苦手だ。

ママは、心配して
電話してきたが
心配かけても
いけないと
「大丈夫だよ。心配ない。」
と、言ったが
ママは、かなり心配していた。

私は、なんとか
笑ってママとの電話を切って
部屋に戻り、ベットと机の間の
小さなスペースに座り
毛布をかぶって
自分の体を抱き締めていた。

ゴロゴロ!ピカッ!
ドーン!
「キャッー!」

そのとき・・・
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