君に初恋………ー母の遺した宝物ー
命日…………


あの悲しそうな顔は、母親の命日で…?

いや、俺が忘れてたからか…?

その、話の最中に優瞳が教室に入ってきた。


「優瞳!!

ちょっといいか?」


俺の声に振り向く優瞳。


「どうしたの…?」


困惑している優瞳を連れ出し、誰もいない裏庭に、連れてきた。



「なんで、言わなかった…?


俺が忘れてたからか?」


「何が?」

話の意図が見えていない優瞳に、真っ直ぐ見据えて言う。


「お母さんの命日なんだろう。

ごめんな。

明日、朝からお母さんに会いに行こう!」


「けど、学校あるし…「俺は、会いに行きたい。優瞳のお母さんに」


うん、と頷く優瞳の瞳に、涙が宿る。


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