僕ら2人。
ツンデレな2人。

「菜々が風邪ひいたら困るから。これ着て。」

わたしの彼氏、孝太郎は素直じゃない。

『ありがと。こうちゃんはほんとに優しいね。』

「べつに、お前に風邪ひかれたら俺が困るから。早く着ろ。」

いつもなんだかんだ文句を言いながら優しくすてくれる。

ツンデレ。

わたしはそんなこうちゃんがだいすき。

『こうちゃん〜喉乾かない?わたし、自動販売機探してくる!』

わたしはいつも、わざとこういうことを言う。

すると、こうちゃんは決まっていうんだ。

「あ?いいよほら待ってて。お前じゃ危なっかしいから。」

こうやって買いに行ってくれる。

しかもね、いつも早いんだ。わたしが心配っていいながら、走ってきてくれる。

「ほら、お前カルピスだろ。ったくめんどくさいことさせんなよ。」

何を飲みたいのか言わなくてもわかってくれてる。

『ふふっ、ありがと。さすが、よくわかってるねこうちゃん』

こう言うとこうちゃんが照れるのもいつものこと。

ほら、耳まで赤くなってる。

「お前がカルピス好きだからとかじゃなくて、女ってそういうの好きだろ。だから選んだだけだよ。」

ほんとはわたしが好きなの知ってるくせに。

まったく、素直じゃないなあ。

『え〜覚えててくれたのかと思って、喜んだのに、、、』

わざとわたしが口を尖らす。

「なっおこんなよ、適当じゃねえから。


ーーーーお前のこと、全部分かってるから。」

時々のデレがわたしは嬉しくて。

今日もまたにやにやしちゃう。

『こうちゃんはほんと、ツンデレだなあ〜』

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