― BLUE ―

「マコ先パイ! 恵さん!」


奈美に呼ばれた。
そしておじさんが杉本のお父さんだと言うことを紹介してくれる。


「はじめましてこんにちは。辻真琴といいます」


緊張しながら挨拶しているところへ、杉本の姿が目の端に見えた。


「マコトが言ってたマコトちゃんは君のことか」

「……へ?」


はぃ?
あたしの頭の中にハテナが飛ぶ。


「あぁあーーっ!!!」


杉本が焦ったように駆け寄ってきた。


「お、親父!!!兄貴が呼んでたよ!!!大至急!!!」

「おうそうか」

「はやく行って」


去っていくお父さんの後姿を見ている杉本。
あたしと目線をあわすのを避けているようにも見える。


「ねえ杉本」

「お、お?」


ううむ。
あたしの聞き間違いでもなさそう。


「質問その2」

「…はい、どうぞ」


やっぱり杉本はあたしと目を合わせようとしない。


「マコトって言うのは、どちらさま?」

「…君が…真琴でしょ?」


いかにも。

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