いつの間にか 好きだった







戸田さんが近付いた瞬間 唇が触れた


え?


今 キスした?
顔を上げると 切なそうな顔をする


乱暴に私の頭を撫でて


「待ってろよ。」


ニコリと笑って歩いて行った


これで 本当にサヨナラなんだ
戸田さんの背中にサヨナラを言った


ボロボロと涙が流れる


これじゃー 電車に乗れない
なんとか 歩いて帰った


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