クールで強引な王子様

クリスマスは2週間後。

本当に時が経つのは早い。

矢川君と初めて話した時のことを昨日のように思い出せる。

「学校の近くにある店に大きいツリーあるだろ?
そこに夕方集合な?」


「あ、うん!!
わかった!」


そう二人で会話して居ると、智恵と聖君が戻って来た。

二人はお昼に飲む飲み物を買いに行っていたのだ。

「たっだいま!
天ちゃんなんかいいことあった?
なんか嬉しそうな顔してる」


「そうかな?
うふふっ」


クリスマスに好きな人と過ごせるって凄く嬉しい。

ただ、私の片思いだけど、それでも嬉しいな。


私は早くクリスマスになってほしいと心の中で願った。

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