彼岸花。
間違った進み方。
君は、死んだ。


死んでしまった。


僕の前から消え、この世からも消えた。


君が消えたように僕の心の中の何もかもが無くなって、


まるで僕さえも消えたかのようだ。


葬式にはとても大勢の人が来て、そして泣いていた。


こんなにも君は愛されていたのだ、と僕は改めて思った。


「よく頑張った」とか「ごめんね」だとか、消えた君に向かって呟く人達。


1番辛かっただろう親や兄妹達は泣かないと涙をこらえていた。
< 1 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop