彼岸花。



僕。


僕は。


僕は君を誰よりも愛していた。


君は僕の大切な人で。



一生、君と歩んで行こうと、君も歩みたいと言ってくれていた。


それがどうしたんだろう。


目の前が真っ暗になって、『悲しい』も『寂しい』も『辛い』も、


今の僕には何も無かった。


『無』


そう思うほどに、僕には何も無かった。


何も無い、退屈な日々だけが続いた。
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