彼岸花。
重なる過去。
次の日。


僕は大学に行って、佐々木くんと話していた。


「...え、それマジ?」


佐々木くんは驚いて目を丸くした。


昨日のことを僕が正直に話したからだ。


佐々木くんには、秘密とか嘘とか嫌だったから。


「まぁ、いいかもしんねえけど。...お前はそれで、よかったのか?」


佐々木くんは真面目な顔で僕に言った。


「うん。少しでも、前に進めるなら」


「そーか。それじゃあいいんじゃねえの?


...まぁでも、前に進める方法は1つじゃねえよ」


そう言うと、佐々木くんは先に言ってしまった。
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