眼鏡とハンバーグと指環と制服と
指環の通ったチェーンをはずと、なつにぃは自分の分を私の首にかけてくれ
た。

「しゃがんで」

袖を引っ張って、少しだけしゃがんでもらう。
手を伸ばして、私の首にかかってた分をなつにぃの首にかけた。

「……好き。夏生」

手を離したとき。

耳元でそう囁いて離れると、なつにぃは真っ赤になってた。
顔を見ると、軽くふれるだけのキスをされた。
なつにぃはご機嫌だけど、……私だってご機嫌だ。
「……今日の晩ごはんは、ハンバーグだから」
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