眼鏡とハンバーグと指環と制服と
「……ぷっ」

「……香代子?」

勇にぃが怪訝そうに、香代子さんの顔を見た。
香代子さんは必死に笑いをこらえてるのか、肩が小刻みに震えてる。

「ごめんなさい、もう、限界。
ほんとに皆さん、仲がいいんですね」

とうとう香代子さんは、凄い勢いで笑い始めた。

……あー、えと?
そんなにおかしかったですか?
これっていつものことなんだけど。

「こんな皆さんと、姉弟になれるなんて、ほんと、私、嬉しい」

笑い過ぎて目尻に溜まったった涙を拭った香代子さんは……今日見た中で、一
番きれいだった。


そのあとはひたすら、本日の主役のはずの、勇にぃじゃなく、私となつにぃが
からかわれ続けた。

香代子さんも結構、いろいろ聞いてくる。

ちょっと困ったけど、秘密がなくなって話せるようになった分、嬉しかった。


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