眼鏡とハンバーグと指環と制服と
家に帰ると。
なつにぃはソファーに座って、おいでおいでと手招いた。
隣に座ると、そっと抱き寄せて、私のおでこに唇をつける。

「夕葵。好き。
愛してる」

……あれ?
なつにぃ、酔ってる?
ゆずちゃん、じゃないし。

「なつにぃ……?」

「なつにぃ、じゃなくて夏生」

「……夏生」

「夕葵は?夕葵は僕のこと、愛してる?」

「うん。
夏生のこと、愛してるよ」

「よかったー」

にこにこと嬉しそうに笑うと、なつにぃはそのまま、私の肩に顔をうずめるよ
うにもたれ掛かった。

「え、ちょ、夏生!?夏生ってば!」

「…………ぐぅ」

「……はぁ?」

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