眼鏡とハンバーグと指環と制服と
「……そうだな。
でも夕葵、今度同じことがあったら、迷わずすぐにうちにこ
い。
わかったな?」

「はーい」

たい焼きも食べ終わったことだし、三人一緒にベンチを立つ。

帰り道は何故か、香織ちゃんが部活の心霊研究会で仕入れてきた、修学旅行で
出る霊の話で盛り上がった。


帰って手早く家のことをすませて、勉強しながら夏生の帰りを待つ。

……亜紀ちゃん、ほんとに勇にぃに報告しないといいんだけど。

そんなことをぼんやりと考えていた。


『もしもし、ゆずちゃん?』

珍しく夏生からの着信。
前回のことがあるからちょっと怖かったけど、どうも違うみたい。

「どうしたの?もう帰ってくるの?」

『うん。
いま駅に向かってるけど。
あのね、今日は晩ごはん、作らなくていいよー』
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