眼鏡とハンバーグと指環と制服と
唇が離れて、凄く倖せそうに笑ってる、夏生の顔が見えた。


土曜日は午前中、互いに互いのことをする。

お昼ごはん食べて、夏生は道場だ。

夏生のいないあいだに家の掃除をして、今日の買い物に行く。
一緒に買い物に行けないのを、残念がってたけど仕方ない。
お祭りが終わるまで我慢してもらおう。

……お休みの日、近所への買い物は一緒に行ってる。
私たちの数少ない「お出かけ」だ。

夕方には夏生が帰ってくるから、お風呂の掃除してすぐに入れるように準備。
ごはんの下ごしらえして、空いた時間で勉強。

「ただいまー」

「おかえりー」

帰ってきた夏生の唇が、私のおでこにふれる。
今日もたくさん、汗をかいたみたい。

「お風呂、沸いてるよ」

「うん。
ありがとう。
入ってくるね」

夏生がお風呂に入ってるあいだに、晩ごはんの準備。
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