眼鏡とハンバーグと指環と制服と
「……生きているうちに、もっと話しておくべきだったな」

「はい。
だから、私ともっと、お話してください。
おじいさまのこと、もっともっと知りたいです」

「……わかった」

おじいさまはやっぱり怒ってるみたいなんだけど、……どう見ても、照れ隠し
で怒ってる。

そんなに笑顔を見られるの、嫌なのかな。

でもまあいいや。
ちょっとずつだけど、おじいさまと歩み寄れてる気がするし。

私に唯一残された肉親だ。
もっと仲良くしたいな。
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