眼鏡とハンバーグと指環と制服と
みんな意外と、楽しみにしてる。

「だってさ。
自分は神様より偉い、とかいっちゃうんだよ?
中二病以外、なんでもないよね。
しかも、たちが悪いことに、いろいろ権力とか財力とか持ってるから、実現力
が半端ないの」

……織田信長も、月原先生の手にかかれば、中二病の困ったさんだ。

「でも、そういう人間だったからこそ。
当時の枠にとらわれない、奇想天外なことを思いついて、いろいろ変えられた
んだ。
みんなも凝り固まった考え方ばっかりしてたらダメだよ?
たまには見方を変えないと。
……まあ、中二病までいくと困るけど」

授業中の月原先生は、凄く生き生きしてる。

ほんと歴史、好きなんだなー。
家の中も歴史の本がいっぱいだし。
大河ドラマとか見ながら、時々突っ込んじゃってるし。

……というか。
旦那さんが生き生きしてる仕事場が、自分の通ってる学校って、私すっごく得
してない?

あー、なんかそんなこと考えると、顔が熱くなってくるー。

「夕葵、顔が赤い。
そんなに授業中の旦那は、かっこよかったか?」

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