白と黒〜2つのリストバンド〜
「じゃあ最後に〜これ!」


美久はすぐ近くにあったプリクラを指さした。


「プリクラ…」


「そう!やろ?」


美久は少し上目遣いをして私に頼んだ。


「…」


「だめ?」


「いいよ」


「ホント!?」


私の返事に美久は満面の笑みで私を見た。


「やった〜じゃあ撮ろ〜?」


「うん」


私たちはプリクラの機会の中に入って行った。


─────────────


「はい」


美久はプリクラで撮った写真の半分を私にくれた。


「そろそろ打ち上げの集合時間だし行こっか」


打ち上げ場所はこのゲームセンターから歩いてすぐの場所だった。


「そうだね」


私は歩きながらプリクラの写真をお財布にしまった。


「ねぇ、栞奈」


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