暁天の星
「お前が親を憎いとかうぜえとか思うの、別に俺はどうでもいいけど。」
「うん?」
「逃げ場ぐらい作っといてもバチ当たんねーだろって思う。」
そうか。
ココ、ハルにとって拠り所なんだね。
「全部嫌になったり、納得できねえことがあったり。そんなんと無理に向かい合う必要なくね?疲れんのお前じゃん。」
「…分からない。向き合ってるのかな?」
「お前ド真面目そう。生きるの疲れねえ?」
質問に質問で返されても…。
「那月に手を差し伸べようとか、相談はなんでも聞くとか、んなことしねえよ。そんなん里香だけで十分。」
「里香ちゃん、本当に優しいんだね。」
「聖母だからな。」
確かに里香ちゃんにピッタリな言葉な気がする。知り合って日が浅いのにそう思えるし。
「1人で生きていけるわけねえけど、堕ちると思ったらお前がしがみつけ。溜まったら勝手に話せ。」
「なにそれ。」
ハルは怠そうにベンチに腰掛けたまま、上を見上げた。