暁天の星
「えっと、リュウは…。」
「ガキん時からの幼なじみだけど。」
言葉を詰まらせるあたしにリュウが被せた。
さっきまで楽しく歩いてたのに〜!
「ふーん。腐れ縁か。」
いや確かにそうだけどさ…。
原田くんに素っ気ない返事を返されてどう反応していいかわからない。
「えっと、何?」
リュウがそう言うもんだから原田くんは不敵に笑った。
「別に?じゃ、また教室で。」
ヒラヒラと手を振って先へ行く彼をリュウと見送った。
リュウは送ってないんだろうけど。
「あいつ?昨日のペンの男。」
「あ、うん…。」
「そっか。」
どうしよう。
なんだか後ろめたい気分。
あたし何もしてないのに!
「別に悪い人じゃないと思うんだよ!ね?」
「いや…、俺別に里香の友達否定してるわけじゃねえから。」
「そうだよね…。」
なんでこんな必死にフォローしたんだろう。
ぎゅっと心臓を握られたような感覚を振り切って、笑顔を向けた。