暁天の星
教室に着いてからもモヤモヤは晴れないままで、むしろニコニコした原田くんが寄ってきてさらにモヤモヤした。
「どうして連絡くれなかったの?」
あ、忘れてた…。
「あ、ごめんね、忘れてた。」
「俺里香チャンからの連絡待ってたよ?」
えっと…。
なんて言えばいいかわからなくて。
「ごめんね?」
謝ることしかできないよ〜。
あたしの前の席に腰を下ろした原田くんに手を差し伸べられる。
「ま、いいよ。携帯貸して?」
「携帯?」
「連絡先交換しよ。」
断る理由もないからポケットから出した携帯を原田くんに渡した。
「はい。メッセージ送っておいたから見てね?」
「あ、うん。」
返された携帯を開いて送ったというメッセージを開いてみた。
『次の休み、デートしない?』
デ、デート!?
「どう?」
ニコッと笑って頬杖をつく原田くん。
どうしよう…。
デートなんてできないよ…。