あの時君が伸ばした手は
「……後、花束があった。」

「花束?」

「うん。カードもあって、『ありがとう。ごめんなさい。桜田』って書いてあった……。」

「桜田って……誰?」

岡田は首をかしげた。

「それが分かんないんだよね……。地元の人の話だと、その花束を置いてったのは入院中らしい満身創痍の男だったらしい。」

「ふーん……。」

沈黙が訪れる。
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