宝物な君と
あれから。

日曜日はLuciaは臨時休業にしようかと思ったけれど、葉ちゃんが基本なんでもできるから、バイトさん三人で頑張ってもらうことになった。

申し訳ないけど、七くんも久々のお出かけだし、有難いことだったのかも。

相手が永久ってとこが、引っかかるけどね。

そこはまぁ、しょうがない。

連れていってくれるんだから、目を瞑ろう。

そして、あっという間に日曜日に。

朝からお弁当を用意して。

10時に家に来てくれることになってるんだけど、七くんなんて8時から起きてるからね。

休みなんだからゆっくりでいいのに、よっぽど楽しみでしょうがないみたい。

私もなんだかんだで楽しみなのかも。

お弁当、はりきって作っちゃったし。

ピンポーンってなった瞬間、飛び出して行った七くん。

相手が誰か確認しないで、ドア開けちゃったし。

「おはよう!永久くん。」

「おはよ。七世、誰か確認しないで開けちゃ駄目だぞ?危ないからな。」

「はぁい。ごめんなさい。」

きちんと注意してくれてる。

んでもって、そのあと笑顔で頭を撫でてる。

七くんも嬉しそう。

すっかりお友達ね、二人は。

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