宝物な君と
『おはよう。今日はよろしくお願いします。』

「ああ…。もう用意できたか…。」

ん?何か、途中でしゃべるのやめた?

なんかじっと見てくる。

『な、何?』

おかしい、私?

洋服もおかしくないよね?

動きやすさ重視のショートパンツに、甘めなトップス。

いつもはスニーカーだから、今日は低めなパンプスにするつもりだけど。

似合ってない?

「いや…。」

口ごもる永久。

ますます心配になってきた。

着替えようかな。

慌てて、部屋の中に入ろうとした私に気がついた永久は。

私の腕を引っ張って、自分の方に引き寄せる。

「可愛い過ぎて困る。我慢できねぇ。」

耳元でそっと囁いた。
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