宝物な君と
『七くん、ママ、理々達お迎えに行ってくるから、ちょっとおじいちゃんと待っててくれる?』

「えっ?!理々ちゃん来るの?やったぁ。ボクも行く!」

慌ててスツールからおりてくる。

七くん、理々大好きだもんなぁ。

『わかった。じゃあ、瀬高さん、服部さん、私ちょっと姉を迎えに駅まで行ってきますね。』

「ああ、気をつけてね。」

「いってらっしゃい。」

七くんの手を引いて、歩いて5分程の駅に向かう。

「理々ちゃん泊まる?」

『うん、みたいだよ~。』

「やったぁ。」

ほんと嬉しそう。

「あっ、理々ちゃーんっ!」

私の手を引っ張って、理々に一目散に駆け寄る七くん。

見つけるの早いっ。

< 30 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop