桜の下で
「お前、なんかあった?」

そう訪ねた瞬間アイスを見ていた視線がパッと俺にきた。

「...どうして?」

予想していたよりも大きく反応されて一瞬戸惑った

「...いや、いつもとなんか違うなぁって思っただけ、だけど。」

「...そ。なんもないよ?」

「......ならいいけど。」

形容しがたい沈黙が訪れる。踏み込んだ方がいいのかそれともー

「まぁ心配することないって!」

最後の一口をパクッと大きく食べて葵が立ち上がる。

「転校生はかわいいよ!」

...は?
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