桜の下で
帰り道、元カノに言われたことを思い出してため息をつく。

「ちょっとー、そっちが久しぶりに一緒に帰ろーって誘ってきたくせになにも言わずため息ってどーゆーことー?」

すると、隣を歩く女が眉根を寄せて覗き込んできた。

俺の名前は蒼井優太。
高校2年生で部活は帰宅部だけどカフェのバイトをしているし運動も勉強もそれなりに出来る...はず。顔もーそんな悪くねぇと、思う、多分。

性格は...優しいと言えば聞こえがいいけどただ人にながされやすいだけの優柔不断男だ。さっきだって...

「あ、ちょ、またため息ー!ってか無視しないでよね」

さきほどの出来事を思い出してまたため息をしたらもう1度怒られた
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