別れたいのに愛おしい~冷徹御曹司の揺るぎない独占愛~
「北条君、この騒ぎは君が原因のようだが、どう責任を取るつもりだ?」
いきなり攻撃的な追及が始まった。
私は不快感でいっぱいにながら、滝島課長を見る。
眼鏡の奥の神経質そうな目が、奏人を忌々しそうに睨んでいた。
奏人は深々頭を下げる。
「二度とこのようなことが起きないように、この場で決着をつけます」
奏人の言葉に、滝島課長は嘲笑して言った。
「それで済むと思ってるのか? 私としてはこの件は社長にまで話を上げ、北条君はしかるべき処分を受けるべきだと思うが」
何が何でも奏人に罰を与えたいようだ。
朝美さんのことなんてどうでもよくて、ただ奏人を不利な状況に追い込みたいだけなように見えてしまう。
だとしたら、なんて性格が悪いんだろう。
人の弱みに付け込むような真似をするなんて、嫌悪感が湧いてくる。
その思いが顔に出てしまったようで、滝島課長に見咎められた
「随分と不満そうだが、君も問題の当事者である自覚がないのか?」
え、私?
突然言われて慌ててしまう。
それでなくても、ただのOLの私が、課長から睨まれるのはキツイ。怯んでしまう。
びくりと肩を震わしたとき、奏人が先ほどより大きな声を出した。
いきなり攻撃的な追及が始まった。
私は不快感でいっぱいにながら、滝島課長を見る。
眼鏡の奥の神経質そうな目が、奏人を忌々しそうに睨んでいた。
奏人は深々頭を下げる。
「二度とこのようなことが起きないように、この場で決着をつけます」
奏人の言葉に、滝島課長は嘲笑して言った。
「それで済むと思ってるのか? 私としてはこの件は社長にまで話を上げ、北条君はしかるべき処分を受けるべきだと思うが」
何が何でも奏人に罰を与えたいようだ。
朝美さんのことなんてどうでもよくて、ただ奏人を不利な状況に追い込みたいだけなように見えてしまう。
だとしたら、なんて性格が悪いんだろう。
人の弱みに付け込むような真似をするなんて、嫌悪感が湧いてくる。
その思いが顔に出てしまったようで、滝島課長に見咎められた
「随分と不満そうだが、君も問題の当事者である自覚がないのか?」
え、私?
突然言われて慌ててしまう。
それでなくても、ただのOLの私が、課長から睨まれるのはキツイ。怯んでしまう。
びくりと肩を震わしたとき、奏人が先ほどより大きな声を出した。