雪の日に祝福を…。
〝愛する〟と言うことに疎かった私に彼はとても寛容で何よりも彼が初めての相手だと知り余計に嬉しかったらしい。
私は、恥ずかしかったがそれを言うと〝大切に取っておいてくれてありがとう〟と言ってくれた。
ベタベタ甘々な生活では、無かったが倖せを十分過ぎる程感じていた。
しかし付き合いが深まると彼は、私のルーツを知りたがった。過去を振り返っても良いことなどなくはぐらかしていたのだが・・・・・・ある日重い口を開くことした。
《 《
「私には、4歳離れた妹が居るんだけど・・・・・・。」
「仲悪いの?」
「いいとか、悪いとかじゃないの。そもそも姉妹としての関係を築いて来なかったから。」
不思議な顔をされて苦笑いしてしまう。
「妹は、未熟児で生まれたの。だから母は、責任を感じて付きっきりだった。身体が弱くてすぐに体調を崩すから気が気じゃなかったみたい。私は、ただ存在していただけ。だからあなたを家族に逢わせないのよ。」
簡略化して話した。
「話し・・・・・・辛かったのに、ごめん。」