雪の日に祝福を…。
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日常は、どんなものでも安心する。たとえ一般からかけ離れた意見だとしても。
彼の夢に私も乗っかったのは、夢を追ってみたかったから。
とても倖せな日々だった。
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絵画コンクールを調べてもらい自分でも問い合わせをして調べた結果春のコンクールが大きく一番近いものだと解った。
「燵夜くん。」
「何?なんか楽しそうだね。」
「ええ。絵画コンクールを調べてみたの。」
食事を作る相手に声を掛ける。
「沢山あって困ったんだけど・・・春のコンクールが一番早く開催されるのね。」
「よく調べたね。」
「ええ、コンクールに出す気はある?」
「あるけど・・・・・・」
「〝あるけど・・・・・・〟?」
「まだ、自信がなくって。」
いつになく弱気な青年がいじらしかった。
「燵夜くん。心配しないで。私と一緒に頑張りましょう。」
手を握って笑う。
「月依さん・・・・・・」
「応援するわ。」
自分にないモノを持つ人を応援してみたかった。
「出来るかな?」
「協力する。なんでも言って。」
優しい笑顔を向ける。