日帰りの恋
「真山……」
「どうして私をドライブに誘ったの? グッズのコレクターだから、仕事の参考になるからですか」
「いや、それは……」

 神田さんが困ってる。
 でも追及は止まらない。

「仕事に決まってますよね? 私にも職場の皆にも、最初からそうだと言ってくれたら、私、こんな格好しなかったし、何の期待もせずに、普通の私でいました」

 興奮しすぎて日本語がヘンになってしまう。感情があふれてどうしようもなかった。

「期待?」
「あ……」

 つい口が滑ってしまった。
 今度は私が目を逸らす。

「真山、それは……」
「もういいです!」

 私は神田さんの問いかけを無視し、箸を取ってラーメンを食べ始めた。

 地鶏の天ぷらは衣がかりっと揚がっている。
 その下には腰のある細麺に、あっさりスープ。
 相性のいい組み合わせだと思いながら、天ぷらをひと口かじった。



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