夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

「!……うわ、すげっ。」

寝間着を着て脱衣所から出て来ると、
食卓の上には美味しそうな夕食が並んでいた。


「これ、全部作ったのか…?」

机の上いっぱいの品数にさすがの俺も驚きながら自分の席に座わる。

…すると。
温めたスープが入ったカップを机の上に置いたアカリが、俺の背後にやってきてギュッと背中に抱き付いてきた。


「///っ……。」

背中に抱き付かれるなんて初めての経験で。
不覚にもドキッとして俺は固まる。


「……きょ、今日は…ありがとう///。」

そんな俺に恥ずかしそうに呟くアカリ。


「///っ…お礼、したくて…。
でも、私には…やっぱお料理しか…なくて…///。」

必死に気持ちを伝えてくれ様とする、彼女の声。
聴いているだけで癒される。


”料理しかない”…?

……全く///。
無自覚にも程がある。
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