夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「……ヴァロンに、早く会いたい。」
左手の薬指にはめている結婚指輪を見つめながら私は呟いた。
久々に気持ちが落ちている。
沈んだ気持ちをいかんいかんと振り払いながら、私は冷蔵庫に行くととりあえず飲み物を飲もうとお茶をコップに注いで一口飲んだ。
……?
…あれ?…お茶って、こんな味…だっけ?
そう思った次の瞬間。
「!ッ……っ?!」
込み上げる吐き気に襲われて、私は口を押さえながら洗い場にうずくまった。
っ…?
…な、なに……?
私…どうしちゃったの……?
今まで経験した事のない吐き気。
胸がムカムカして、不快感が治らない。
ただの風邪ではないのかと急激な不安に陥って、私は病院に行く事にした。
……
………。