夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
今日はヴァロンが帰ってくる日。
最近、彼は忙しくて何日も家を留守にする。
帰って来ても本当に着替えに来るだけだったり、仕事に必要な物を取りに来る感じで全然二人の時間がない。
今日は一旦仕事に区切りがついて、約三週間振りにゆっくり帰って来られるってレナとレイの伝言で聞いていた。
ヴァロンの為に美味しい夕飯を作りたかったから買い物も行きたい。
私はゆっくりベッドから起き上がるとダイニングキッチンに向かって歩き出した。
「……朝ご飯、どうしようかな。」
正直あまり食べたくない。
でも、思い返せば昨夜も食欲が湧かなくてあまり食べずに寝てしまっていた。
彼がいない寂しさからか、元気が出ない。