夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
【8月12日/小さな町】
「……。だって、渡せないもん。
今年のヴァロンの誕生日は、渡せない…でしょ?」
生まれ育った、私が17歳まで育った自宅。
オレンジ色の陽が窓から射し込んで照らされる中、私はヴァロンの腕の中でそう呟いた。
黙ったまま、ゆっくりと身体を離して…。
ヴァロンが私をじっと見つめている。
その瞳が、表情が…。
嘘をつけない子供みたいに純粋で、愛おしい。
……分かってた。
私は、大丈夫だよ?
そう言う様に、私は彼を見上げて微笑む。
私はずっと気付いていた。
ヴァロンが、長期任務に行くと決めている事。
そして、私とヒナタの事をとても愛して大切に想ってくれている事も…知ってる。
……
………。
「……。だって、渡せないもん。
今年のヴァロンの誕生日は、渡せない…でしょ?」
生まれ育った、私が17歳まで育った自宅。
オレンジ色の陽が窓から射し込んで照らされる中、私はヴァロンの腕の中でそう呟いた。
黙ったまま、ゆっくりと身体を離して…。
ヴァロンが私をじっと見つめている。
その瞳が、表情が…。
嘘をつけない子供みたいに純粋で、愛おしい。
……分かってた。
私は、大丈夫だよ?
そう言う様に、私は彼を見上げて微笑む。
私はずっと気付いていた。
ヴァロンが、長期任務に行くと決めている事。
そして、私とヒナタの事をとても愛して大切に想ってくれている事も…知ってる。
……
………。