夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「っ…!
いてっ…シュウ、そこ…いてぇから触んな…。」
「えっ!?
怪我…?怪我してるんですかっ…?!」
顔を歪めて痛がる俺を見て、
シュウはますます慌てて始める。
……違う。
怪我じゃ、ないんだよなぁ…。
アカリとヤッて思いっきり引っ掻かれた。
…とは、さすがにシュウには言えず。
「…怪我じゃねぇよ。
心配いらねぇから、少し寝かせて…。」
俺はそう言って、
肩を掴まれていたシュウの手を退ける様に握った。
すると、その手がビクッと揺れる。
俺は目を開けてシュウを見た。
「……わり。帰った方がいいか?」
「///……いえ。」
思った通り。
俺に手を握られて真っ赤になったシュウが顔を逸らす。