夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

「目的を果たして真っ直ぐ最短で帰ってくる。
…アカリとヒナタの元に、必ず。」

強い言葉と、固く結ばれた指。

私も心の中で誓う。
強くなるって。
ちゃんと笑顔で、ヴァロンを待ってるって…。


「……あ、これ。
プレゼント、受け取って…くれる///?」

私がもう一度プレゼントを差し出すとヴァロンは思い出した様にハッとして、また少し照れながら受け取ってくれた。


「///…え、っと……。
あ、ありがとう…ございます…///。」

すっかり動揺して、手にしたプレゼントを両手で持ちながら私に深々と頭を下げてお礼を言うヴァロン。
可笑しくて、笑っちゃった。


……。

良かった。
私、ちゃんと笑ってヴァロンを送り出せる。

絶対に泣かない、って決めていた。

次に泣くのは、ヴァロンが帰って来た時の嬉し涙だと…。
私は決めていた。

……
………。

翌日、私はお祖父様の別荘へ…向かった。
< 313 / 355 >

この作品をシェア

pagetop