夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
ヴァロンの幸せをずっと望んでいた。
アカリさんと微笑んでいる彼を、産まれてくる子供の事を愛おしそうにしている彼を見て…。
ああ、よかった。
と、心から思っていたのに…。
”……ありがとう。
お前の1番欲しいものをやれなくてごめん。
……でも、ずっと一緒だから。
白金バッジの夢は、お前と…シュウと共に叶え続けると、誓う。”…。
リディアの墓参りの後、船上でヴァロンが言ってくれた誓い。
仕事があれば、夢の配達人があれば、白金バッジがあれば…。
ずっとヴァロンと居られる。
…そう、思っていた。
私は次期マスターの称号が欲しかった訳じゃない。
ヴァロンとの繋がりが、欲しかっただけだ…。
彼がいない、夢の配達人など…有り得ない。
「……このまま、辞めてしまうんですか?」
打てない文字を呟いて、私は通信機を両手で包む様に握り締めると額にくっ付けて目を閉じた。