夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

シュウの眼鏡、昔に比べるとずいぶんレンズが分厚くなった気がした。
徐々に視力が奪われていく病気。

今あいつの目には、
この世界がどう映っているんだろうか?
そう、時々考える。

全く見えなくなる前に何とかしてやりたい。
任務で各地へ行く度、名医と呼ばれる医者がいれば必ず立ち寄って俺は探していた。
シュウの病気を治せる医者を。

もしそんな神様みたいな医者がいるんなら、俺は自分が今まで稼いだ報酬金を全部捧げてもいいと思っている。
治療に必要な薬があるなら、
俺は絶対にどんな事をしても手に入れに行く。


シュウが俺に望んでいる愛の形とはきっと違うけど…。
俺にとってお前は、代わりのいない存在だ。

……。

そんな事を考えている内に…。
俺は眠りに落ちていった…。

……
………。
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