夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

マオとしての仕事。
俺はすぐに職場に馴染んで溶け込み、最初の仕事を一ヶ月経たぬ間に終わらせ評価を上げた。

職場での絶対の信用と信頼を築きながら、アランに言われた通りに仕事を熟して昇りつめて、更に最終的に目標とする大手の会社との取り引きの計画を進めていく…。
全てが順調で、思い通りだった。


…だが、目が回るほど忙しい。
ただがむしゃらにマオとして生きていた。
仕事では優秀でも、きっと旦那としても父親としても俺は失格だと思うくらいに任務期間中に一時帰宅する事もアカリに連絡を取る事もしなかった。
家族よりも仕事が大切なんだと思われても仕方ないくらいに…。
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