辛 恋

会社について、更衣室で
制服に着替えて受付に行くと
「心、何もなかった?」と、知佳。
「知佳、おはよう。
ちょっと、よくわからないだ。
また、後でゆっくり話すね。」
と、言うと
「そう?わかった。」
と、知佳。

私達受付は、三人でやっている。
私と知佳と先輩の
仙道 亜也(せんどう あや)さん。
亜也さんは、優しくて
綺麗で仕事が出きる先輩だ。

三人とも、中国語、英語、ドイツ語
イタリア語と話せる。

まあ、私はアメリカ人のハーフだから
特に。
知佳は、知っているけど
亜也さんには、話してない。
必要ないと思い。


お昼休みになり
知佳とランチに行き
「知佳、私どうしたの?」
と、訊ねると
「えっ、覚えてないの?」
と、返されて
「·····あっ····はい·····すみません。」
「何回も、帰ろうと言うけど
進藤さんと飲むと聞かなくて
一時間説得したけど
ダメで、サンダーバードの
マスターも進藤さんも
送るから心配ないと
いうから、くれぐれもと
お願いして、帰ったの。」
と、知佳。
「そうだったんだ。
ごめんね。知佳。
で、あっちは、大丈夫だった?」
「男の臭いがすると
大変だった。
お風呂でごしごし洗われて
私は、洗濯物じゃない。
と、怒鳴っちゃった。」
「あははは、知佳、最高!!
大丈夫と言ったわりに
私は、お持ち帰りされたのかな?」
と、言って
今朝の話を知佳にした。

知佳は、
「だから、言ったのに。
でも、ごめんね。
私が最後まで、一緒に入れなかったから。
で、進藤さんと今日会うの?」
「知佳のせいじゃないよ。
それに、私もそんな子供じゃないし。
進藤さんに会って訊ねてみるよ。」
と、言った。
< 5 / 60 >

この作品をシェア

pagetop