あと一欠片のピース







「あ」



カタンと靴箱を開けて、わたしはぽかんと口を開けた。



「今宵?」


「昨日のパズル見忘れてた」


「パズル? 昨日って祝日じゃん。それなのに封筒来たの?」


「来た。ちなみに言うと土曜なのに今日も来た」


「えっ!」



茜がわたしを押して「藤野今宵」と名前があるプレートの靴箱を覗き込む。


そして「ひええええ」と眉をあげた。



「え、今宵、まじじゃん!」


「うん、まじ。土曜なのによくやるよな、パズルさんリスペクト」


「それな、まじすっげえ。てかなんで今宵が学校に祝日も土曜も来ること知ってんの」


「あ、確かに」



確かに、そうだ。


知っていなきゃ封筒が溜まるはずだ。


そんなヘマ、パズルさんはきっとしない。


ということは、パズルさんはわたしが昨日も今日も学校に来ることを知っていたのではないか?



「うわ、てことは、パズルさんって今宵のストーカーなわけ?」


「なわけないっしょ。パズルさんはきっとそんなことしないって」


「そうかなー。謎すぎてモヤモヤするや。えーと、今までのパズルのメッセージ、なんだっけ」


「えっとね、〝今宵、」



今までのパズルをつなげたものを口にしようとしたら、茜の携帯が茜を呼んだ。



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